爪水虫の画像(足・手)初期~重症に至る経過と5つの種類

爪水虫には、初期から重症のに至る種類、足に多い爪水虫・手に多い爪水虫など5つの種類があります。
爪水虫の画像で見ると、初期と重症では明らかな違いがあります。
足に多いか手に多いかの違いは、原因となる白癬菌の種類の違いや、白癬菌とカンジダ菌という菌の種類の違いとなります。
白癬菌とカンジダ菌の爪水虫は、画像で見ても見分けがつきにくいので治療に注意が必要です。

1)爪の構造と名称

出典:https://www.tsumenet.com/what/

爪水虫の種類を説明する前に、簡単に爪の構造をご説明しましょう。
普段「爪」と言っているのは、医学的には②の爪甲です。
この後お伝えする内容の「爪甲下」とは、②の爪甲と③の爪床の間を指します。
爪の「遠位」とは、①の爪先のほうのことです。
爪の「近位」とは、④の爪半月のあるほうのことです。

2)初期の爪水虫の種類と画像(足に多い爪水虫)

遠位側縁爪甲下爪真菌症( DLSO)

出典:http://suizenji-hifuka.jp/5n.html

遠位側縁爪甲下爪真菌症( Distal and lateral subungual onychomycosis :DLSO)は、爪水虫の中で最も多いタイプです。
足の爪水虫の90%以上はこの種類ともいわれます。

この種類の爪水虫は、爪の先端部や爪の横(側縁)から爪甲の下に白癬菌が入り込んで発症したものです。
爪水虫としては、初期の状態です。

遠位側縁爪甲下真菌症(DLSO)は、上の画像のように爪の表面が白色~黄白色に濁り、爪が厚くなります。
白癬菌は爪甲下で増殖していきます。
そのため、爪甲の表面は硬くなめらかな状態を保ちます。

遠位側縁爪甲下真菌症(DLSO)の原因となる白癬菌の種類は、トリコフィトン・ルブルムが多いとされます。

表在性白色爪真菌症(SWO)

出典:http://suizenji-hifuka.jp/5n.html

表在性白色爪真菌症(Superficial white onychomycosis:SWO)は、爪水虫の中では5~10%と発症が少ない種類になります。

表在性白色爪真菌症(SWO)は、爪甲の表面の傷から白癬菌が入り込んで発症します。
普段からキツイ靴やつま先の固い靴を履いていると、爪甲の表面が傷つきやすくなります。
水泳選手などのように、裸足で過ごす時間の長い場合にも、爪甲の表面が傷つきやすくなります。
爪水虫の種類としては、初期の状態となります。

この画像では分かりにくいかもしれませんが、表在性白色爪真菌症(SWO)も爪が白濁します。
表在性白色爪真菌(SWO)の白濁は、点状やマダラ状に現れます。
爪甲の表面の傷から白癬菌が侵入して発症するため、白濁部はザラザラして脆く崩れやすくなります。

表在性白色爪真菌(SWO)の原因となる菌の種類は、トリコフィトン・メンタグロフィテスや非白癬菌性糸状菌が多いとされます。

近位爪甲下爪真菌症(PSO)

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近位爪甲下爪真菌症(Proximalsubungual onychomycosis:PSO)は、まれな種類の爪水虫です。
上の画像では爪甲の中央部が白濁していますが、近位爪甲下爪真菌症(PSO)です。
この種類の爪水虫は、エイズ(後天性免疫不全症候群)ウイルス感染患者など、免疫機能が低下している場合に発症しやすい傾向にあります。
それ以外の病気でも、全身状態が悪化して免疫機能が低下すると発症する可能性のある爪水虫です。

近位爪甲下爪真菌症(PSO)は、爪の甘皮部から白癬菌が入り込んで感染すると考えられています。
爪の甘皮部は、医学用語では「後爪郭(こうそうかく)」といいます。
後爪郭は、その下の爪母で作られたばかりの爪を守る役割があります。

3)重症の爪水虫の画像

全異栄養性爪真菌症(TDO)

出典:http://suizenji-hifuka.jp/5n.html

全異栄養性爪真菌症(Total dystrophic onychomycosis:TDO)は、全萎縮性爪真菌症ともいいます。
全異栄養性爪真菌症(TDO)は、「DLSO」「SWO」「PSO」が重症になった爪水虫です。
上の画像のように、爪全体が変色して厚くなります。
厚く白濁した部分は、とても脆く簡単に崩れてしまいます。

4)手に多い爪水虫の画像

カンジダ性爪真菌症(Candidial onychomycosis)

出典:http://www.mirai.ne.jp/~seisinc5/sinkin.htm

出典:http://sogahifuka.com/blog/?p=1982

 

 

 

 

 

 

カンジダ性爪真菌症(Candidial onychomycosis)は、カンジダ菌によって発症する爪水虫です。
爪水虫や皮膚の真菌症の原因は、90%程度が白癬菌(皮膚糸状菌)という病原菌です。
しかし、カンジダ性爪真菌症の原因となるカンジダ菌は、多くの人が持っている常在菌です。
ヒトは、生まれる時や生まれた直後に、母親から多くの常在菌をもらいます。
カンジダ菌はヒトの免疫機能にも関わる、大切な常在菌の1つです。
ヒトが健康な時には、カンジダ菌の数は適度に保たれています。
ところが、何らかの理由でカンジダ菌の数が増え過ぎてしまうと、カンジダ症という病気を発症します。

カンジダ性爪真菌症は、足の爪よりも手の爪のほうが多く見られます。
足の爪水虫は男性に多く見られる傾向がありますが、カンジダ性爪真菌症は女性のほうが多い傾向にあります。
それは、主婦・調理師・美容師などの水仕事による手荒れが原因となることが多いためです。
白癬菌による爪水虫とカンジダ菌による爪水虫は、見た目では区別がつきにくいので注意が必要です。
カンジダ性爪真菌症では、上の右の画像のように、爪の周囲が炎症を起こす場合もあります。

終わりに

爪水虫には初期から重症に至るものと、原因となる菌の種類が異なるものがあります。
治療の際には、経過をよく見ながら行いましょう。

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